バス運転手の連続運転と休憩時間について
バス運転手の事故が多発したことから、国は運転手の労働時間の改善をし始めています。4時間以上の連続運転を禁止したり、適度に休憩時間をはさむように労働法が改正されています。
それでも過剰労働になってしまう人が出るのは、人手不足や退職する人が多いことが関係していると言われます。バス運転手ができる連続運転と必要な休憩時間についてご案内します。
国が定める運転時間
厚生労働省の労働基準局が、「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」を定めています。1日の運転時間は、2日平均で9時間以内にすることとなっているため、バス会社はシフトを組んでバス運転手の勤務時間を9時間以内におさめています。
連続する運転時間は4時間以内、4時間経過後は30分以上の休憩を取ることと決められています。また、勤務が終わってから次の勤務までに8時間を空けないといけないとされているため、十分に体を休めることができるように配慮されています。
バス運転手の連続運転
通常バス運転手は4時間以上連続運転しないように短時間の運転を繰り返し、短い休憩を取っています。トイレ休憩だって必要ですから、肉体的な限界というものもあります。
体調が悪いときなどは、こまめに休憩時間を取って休んだほうがよいでしょう。
バス会社の人手が足りている場合は、バス運転手はシフトを組んで交代で運転することができますが、ギリギリの人数でシフトを組んでいる場合は、誰かが休みを取るとほかの運転手が穴埋めをすることになります。
朝夕のラッシュ
バス運転手には、一日の中でも忙しい時間帯とそうでもない時間帯があります。路線バスを例にすると、バスが混むのは朝夕のラッシュ時なので、朝のラッシュがすむと「中休み」を取り、夕方のラッシュ時に運転を再開するということです。
中休みは勤務時間としてカウントされませんから、運転する時間だけをつなぎ合わせて実働時間とされています。バス運転手の労働時間が長くなるのは、中休みがあるせいだと言われています。バス業界の構造的に仕方のない部分もあるようです。
休憩を取るタイミング
いろんな働き方をしているバス運転手がいるため、一概に休憩を取るタイミングが同じと言うことはできませんけど、目安のようなものがあります。
たとえば、休憩を取る場所です。時間をきっちり決めて休憩を取るのではなく、サービスエリアなどの休憩所を利用して休憩を取る方法です。
サービスエリアがない場合は、コンビニなどを休憩の目安にしているバス運転手がいるようです。バス運転手はそれぞれに休憩場所を決めて、一定の時間走ったら休むようにしています。
休憩が必要になる状態
バスの運転手の中には、4時間連続運転しても平気なぐらい体力のある人と、それほどスタミナに自信のない人などさまざまな人がいます。
休憩が必要になる状態は人それぞれですから、その人に合わせた適切な休憩時間が必要になります。たまたま食べたものが悪く、運転中に腹痛を起こすようなことだってあるでしょうし、睡魔が襲ってきているような状態でバスを運転するのは、とても危険なことです。
臨機応変に体をやすめる必要があるでしょう。
まとめ:バスの運転手の運転時間には決まりがあります
バスを運転後と次の運転までには8時間あり、運転したら休憩して休んでから再び運転を再開できるように決められています。しかし、実際は休憩時間が細切れで、朝夕のラッシュ時は想像を絶するぐらい車内が混んでいて、渋滞に巻き込まれて帰りが遅くなることなどがあるようです。
運転中の予測できない状態というのがありえます。それぞれのバス運転手が事故に注意し、十分に体調管理を行う必要があるでしょう。