バス運転手に必要な資格ってなに?
バスの運転手になるために必要な資格として、大型二種自動車運転免許が必要です。
大型二種自動車運転免許だけ取ればいいというものではなく、普通自動車免許や大型免許を取得してから3年以上たっていることが条件になります。
資格を取得するためにかかる費用を含め、大型二種自動車運転免許の取得方法についてご案内します。
免許を取る場所
大型二種自動車運転免許を取る方法として、自動車教習所と合宿所で取得する方法があります。
自宅か職場の近くの自動車教習所に通い資格を取得する方法と、合宿所に宿泊して短期間で集中的に資格を取る方法です。
どちらがいいかですが、まとまった時間がある場合は、短期間で資格が取れて費用的に安くすむ合宿所で取るほうをおすすめします。
免許取得にかかる費用
大型二種自動車運転免許取得にかかる費用ですが、すでに大型免許か普通二種免許を取得している場合は安くすみます。
普通自動車運転免許しか持っていない場合は、大型免許か普通二種免許を持っている場合に比べて、費用と時間が多くかかります。
また、時間をかけて自動車教習所に通って資格を取るよりも、合宿所を利用したほうが費用が安くなります。
適性検査
最初に、バスを運転する人の視力や聴力をチェックする適性検査を受けます。学科試験や技能試験に合格したとしても、適性検査に通らなければ免許を取得することはできません。
まず、必要な視力ですが、片眼で0.5以上・両眼で0.8以上となっています。信号機の色を見分けるための色彩識別能力なども、適性検査で調べられます。視力の悪い人は、メガネをかけたりコンタクトを入れることも可能です。
聴力は補聴器をつけずにクラクションを聞き取ることができ、日常会話ができるのが基本となります。さらに「深視力検査」が行われます。遠近感や立体感を調べるための検査です。
接客業を希望
バスの運転手は大勢のお客様を運ぶ接客業ですから、志望動機として人の役に立ちそうな仕事を希望していることを伝えるのもよいでしょう。
バスは雨の日も風の日も、多くの人の交通の足となる大切な仕事です。
あえてバスの運転手が苦労しそうな点を志望動機にすることで、バス会社の面接で良い印象を持ってもらえるかもしれません。困難なことにあえて立ち向かう人というイメージがわくでしょう。
学科教習
学科教習では、旅客運送関係の法律などを学びます。
特例としてすでに普通二種免許を取得している人は、学科試験が免除されます。
大型免許を持っている場合も、大型二種自動車運転免許を取得しやすくなります。
学科教習には、ケガをした人などに対応するための応急救護の実習なども含まれます。
技能教習
技能教習では、教習所のコースでバスの運転を一通り学んだ後に、路上教習が行われます。実際に街の中を走ることになり、交差点や横断歩道における運転などを体験することになります。路上教習の見極め合格後に修了検定を受けます。
仮免許を交付
仮免許を取ることができれば、路上を走れます。
大型免許を持っている人は、そのまま路上が走れますから、仮免許は必要ありません。修了検定は免除され、見極め合格するだけですぐに路上を走れます。
大型免許を持っていない人は、修了検定を受ける際に免許を取る必要があります。
持っている免許の種類によって免除される制度がありますから、自動車教習所に通う時間を短縮できたり、資格を取得するための費用を安くすることができます。
卒業検定
路上をスムーズに走れることが認められれば、卒業検定を合格できます。
卒業検定の合格後に、大型二種自動車運転免許が交付されます。
まとめ:バス運転手には少し特殊な資格が必要
バスは普通自動車より運転が難しく、大勢の乗客の命を預かる大切な仕事なために「大型二種自動車運転免許」という特殊な資格が必要になります。
大型二種自動車運転免許を取得する方法として自動車教習所に通う方法と合宿所に宿泊して短期間で資格を取る方法があります。
合宿所に宿泊して免許を取ったほうが経済的で割安ですが、宿泊施設によって免許取得にかかる日数や費用に差があるため、いろんなところを比較検討してみましょう。