バスの運転手って不足しているの?バスの運転手の現状って?
高齢化社会となっている日本では、バスの運転手もけして例外ではないようです。
ニュースでは、人手不足による長時間労働で、バスの運転手が事故を起こす例なども報道されています。
人が少ないと残っている人の間で業務を回すこととなり、それが長時間労働へとつながりやすくなります。人手不足と言われるバス業界の現状についてご説明します。
バス運転手の高齢化
人は誰でも歳を取りますから、長年勤めているバスの運転手が定年を迎えるのは自然な流れでしょう。問題となるのは、少子化で若者が入社してこないことです。
バス会社が募集しても若者が入ってこなければ、今いる人で仕事を回すしかなくなります。バス会社ではバス運転手の高齢化に対応して応募の条件をゆるくしたり、現在のバス運転手の定年を延ばすことなどを考え始めています。
バスの運行本数の減少
地方に旅行に行くと、バスの運行が日に3本みたいな極端に本数が少ないところがあります。地方では乗客の減少にともない、路線バスの運行本数が減ってきているようです。
赤字続きの多くの路線が、廃線にされています。地方で車が手放せないと言われているのは、バスの運行本数が少ないことも関係しています。
バスの運転手の人手不足と矛盾するようですが、バスに乗る人の数も減ってきており、バスの運行本数が減少しているという現実があります。
長時間労働となる理由
バスの運転手が長時間労働になってしまう理由として人手不足も関係していますけど、一日の拘束時間が長いことがあげられます。バス会社の管理体制の問題です。
人が少ないなら少ないなりに、バスを走らせる時間を減らしたり、業務を縮小するなどの対策が取れるはずです。バス業界には独自の「中休」という制度があり、朝・晩のラッシュ時に走ったら昼間に休憩がありますが、この休憩時間に時給は発生しないということです。
昼間の休憩で休めるとの見方もありますが、結局長時間労働となってしまい十分な休みが取れないようです。
大型二種自動車運転免許の取得者が減少
バスを運転するには、大型二種自動車運転免許が必要になります。
大型二種自動車運転免許を持っている人の数が少ないようです。自家用車を運転するだけであれば普通免許があれば十分ですから、大型二種免許を持っていないのは当然のことです。大型二種自動車運転免許を持っている人というのは、バスの運転手以外にトラックの運転手が取得しています。トラックの運転手からバスの運転手に転職する人がいます。
しかし、大型二種自動車運転免許を持っていなくても、バス会社に就職した後に取得することも可能です。大型二種自動車運転免許を取得する支援を行っているバス会社もありますから、大型二種免許がないことは大きなハードルではありません。
転職のチャンス!
バス運転手の人手不足も問題ですが、バスの運行本数そのものが減ってきていることにも関連性があります。バスに乗る人が少ない地方で赤字運営となっているバスが減るのは、自然な流れでしょう。
プラスに考えれば、バスの運転手になりたい人は転職のチャンスです。人手不足ということがあり、募集する際の待遇が良くなっています。
まとめ:人手不足はバスの運転手に限らない
バスの運転手が不足しているのは事実ですが、人手不足となっているのはバス業界だけではありません。日本全体が高齢化、少子化で人手不足となっているため、バス会社はその一例にすぎないでしょう。
人手不足なだけでなく、地方ではバスに乗る人そのものも減ってきています。バスの運転手になりたい人にとっては転職のチャンスとも言えますから、条件の良いバス会社を発見したら転職を考えてみてください。