バス運転手の適正検査
バス運転手に向いている人というのは、車の運転が好きであることはもちろんですが、実際の業務ではそれ以外のスキルも求められることが多いです。ここでは、バス運転手の適正について詳しく紹介します。
バス運転手の適正検査とは
バスの運転手になるには、適性検査を受けて合格しなければなりません。検査項目は以下の通りとなります。
筆記試験
実技試験
健康診断
初任診断
面接
以上の過程を踏んで、バス会社に入社することになります。
筆記試験では時事問題や交通法規などを中心に出題され、地理に関する問題も多く出題されます。実技試験は大型車両の運転に関して、豊富な運転の経験を持つ試験官のチェックのもとに行なわれます。
初任診断は独立行政法人自動車事故対策機構が実施する診断で、運転のクセを判定して事故を未然に防止することを目的として、一人ずつ指導・助言をもらうことができます。
面接試験ではバス会社の社員・役員・社長から志望動機や経歴について詳しく問われるため、自信を持って答えられるように準備しておきましょう。
バス運転手の適正とは
運転が正確である
バスの運転手は大型の車両を扱うことから、常に事故のないように正確な運転が求められます。大型車両の運転が苦にならない方、むしろ大型車両が好きだという方は、バスの運転手に適正があると言えるでしょう。
雨が降ってぬかるんだ道や、圧雪アイスバーンの悪路など、気候条件によってはバスの運行に支障をきたす場合があります。そのような特殊な環境でも、運転が苦にならない方はバスの運転手として重宝されます。
運転が好きである
普段から自家用車やバイクなどの車を運転し、ハンドル操作を誤らない自信がある方、道路やバス停を覚えることが好きな方は、バスの運転手として適正があります。
健康である
普段から風邪をひきにくい、運動を適度にしていて健康であるという方は、バスの運転手に向いています。
バスの運転手は勤務中ずっと同じ姿勢で座り続けています。デスクワークと同じように、体を動かす暇がないため負担がかかりやすいので、ストレスが溜まり、腰痛などを抱えるケースが少なくありません。
加えて、バスの車内は天候によってはたいへん冷えるため、風邪をひかないように自発的な健康管理が基本となります。
時間に正確である
バスの運転手は時間に忠実であることが求められます。定刻通りに発車し、目的地に到着することを目標とするため、1分刻みでのスケジュールが基本。
大きなやりがいが得られる仕事ですが、反面時間に厳しい業務となります。また、シフトによっては朝一番で出勤したり、夜12時を回る頃まで働いたりと、勤務時間が不規則になる場合も。
常に時間をチェックしながら、休めるときにはしっかりと休む、それがバスの運転手に求められるスキルとなります。
人との関わりが好きである
バスの運転手は運転だけしていれば良いというわけではなく、小さな子どもから高齢者、障がいを持っている方など、さまざまな乗客に接します。そのため、人付き合いが嫌いではなく、誰にでも接することができると理想的です。
前職でサービス業に就いていた方や、多くの人と関わってきた方なら、そのスキルを十分に発揮できるでしょう。
交通状況が把握できる
バスの場合、車両が大型なので曲がるときに歩行者を巻き込んでしまう可能性が高く、衝突事故の危険もともないます。
道が混んでいるとき、またはマラソンなどのイベントで迂回しなければならない場合など、交通状況の変化にも臨機応変に対処しなければなりません。
道路状況は常に同じではなく、災害などの影響もダイレクトに受けることになります。突然の変更に柔軟に対処できるかどうかも重要。
普段から乗用車などを運転していればとっさの判断がしやすくなりますし、街のイベント事や災害への備えがあれば、さらに交通状況に対処しやすくなります。
乗客を第一に考えた安全運転ができるか
バスの運転手は、健康で大型車両の運転免許を持ち、何よりも運転や接客が好きであること(得意であること)が最低条件となります。
車が好き、接客が得意といった方もバスの運転手には向いていますが、そのなかでも周囲に目を光らせつつ、安全な走行ができる方は乗客の安全を第一に考えて運転ができるので、バスの運転手に適していると言えるでしょう。