運転手の腰痛の原因と改善策
人や物の輸送に関わる運転手には、腰痛を抱えている人が多いと言われています。これから運転手の仕事を考えている方は、腰痛のリスクと予防策を把握しておきましょう。ここでは、バスやトラックなどの運転手に多い腰痛の改善策・予防方法についてまとめました。
運転手の腰痛の原因と改善策
長時間座りっぱなしになることが多い運転手に、背中や腰への負担はつきものです。決して「座っていられるから楽」というわけではなく、同じ姿勢を続けることによって腰などの特定の部分に負担がかかり続けるリスクがあるのです。
運転以外にも、重い荷物の積み下ろしが重なって、不意に腰を傷めてしまうケースも。体力があるからといって油断はできません。
仕事量が増えたり、運転時間が長くなったりして腰に負担がかかり、そこから腰痛を抱える方もいます。また、若い頃は平気だったけれど、年齢を重ねるごとに腰が弱くなってきて痛むようになったという方も少なくないようです。
運転手が腰痛を抱えてしまった場合、改善策として以下の方法が挙げられます。
姿勢を直す
運転中は道路に意識を向けるため、同じ姿勢で固定されがち。そのため、悪い姿勢のクセがついてしまうと、そのまま固定されて腰に負担をかけるおそれがあります。
普段からシートには深く座り、お尻を使って上半身をしっかりと支えるようにします。シートに浅く座っていると背中が曲がるので、重心がずれて腰に大きな負担をかけるため注意しましょう。
腰が反っている方や、シートが浅くて腰掛けにくい場合は、腰にクッションや折りたたんだタオルを挟むだけでも負担が減らせます。
腰を温める
腰の血流を良くして、柔軟性を保つことで腰痛の悪化を防ぎ、痛みを和らげる効果が期待できます。腰巻きやブランケットなどのアイテムを使って、腰を冷やさないようにするだけでも効果的。
もちろん、車内を冷やしすぎないように温度管理を行なうことも大切です。寒冷地の場合は厚着をして対策をとるのもおすすめです。
病院や整体院で治療する
すでにひどい腰痛を抱えてしまっている場合は、整体で治療するのも一つの方法です。痛みを抱えたまま我慢するのはつらいですし、腰痛をさらに悪化させてしまう可能性も。
整体院でゆっくりと体をほぐしながら、痛みを取り除いていきましょう。体のバランスをみながら整えてもらえるので、背骨や骨盤に歪みがある人にもおすすめ。
整体でも治らない強い痛みがあれば、すぐに病院へ。骨と筋肉の状態をみて治療を受けることができますし、専門医のアドバイスも役に立ちます。
運転手の腰痛の予防方法
バスやトラック、タクシーなどの運転手は常に背中と腰に負担をかけやすい状態にあります。普段から姿勢を意識しつつ、自分の姿勢のクセを直していきましょう。
前のめり気味、もしくは猫背の方は腰に負担がかかりやすいので、あごを引いて腰を前に出すようにして、きれいに直立するように心掛けてみてください。
シートに座る際には、小さなクッションを椅子と腰の間に挟んだり、お尻に負担がかかりにくい座布団を使ったりと、自分だけのアイテムを活用しましょう。
普段からの予防が大切
長時間座りっぱなしの仕事は、背中と腰にかなりの負担がかかります。加えて、トラック運転手のように積み込みの仕事が加わると、さらに腰を使うことになり腰痛のリスクが高まります。
普段からきれいな姿勢を心掛けつつ、腰への負担を軽減するアイテムも取り入れていきましょう。荷物の上げ下げを行なう際は、腰で踏ん張らないように注意を。
運転手は健康が第一のお仕事です。ぜひ、自分に合った対策方法を取り入れてみてください。