運転手の肩こりの改善方法
車の運転は、腕をハンドルにかけっぱなしになるため知らないうちに肩こりを起こしている場合があります。ここでは、トラックやバス、タクシーなどの運転手に多いとされる肩こりの改善方法や予防方法についてまとめました。
運転手の肩こりの改善方法
首を冷やす・温める
痛みが強く、熱感があり我慢ができない場合は冷たく冷やしたハンカチやタオルで患部を冷やします。湿布があれば、湿布を貼って対処すると良いでしょう。
熱感や強い痛みはないものの、なんとなく肩こりがとれない場合は逆に首まわりの血行を上げ、温めることでこりが緩和されます。
軽い柔軟体操をする
首を前後左右に倒す、軽く右と左に傾ける、肩を回すといった方法で、柔軟体操を行ないましょう。痛みが強いときは無理をせず、できる範囲で。
車内が狭く、柔軟のスペースがとれないときは安全な場所に車を停めて軽く体を動かしましょう。休憩時間やトイレに立ち寄った際に行なってみてください。
ネッククッションを使う
痛みがとれないときは、ネッククッションを使うのが効果的です。首の周りを包んで頭の重さを分散させてくれるので、肩にかかる負担が緩和できます。
シートと体の間に挟む「ネックパッド」も、痛みの緩和に有効です。背筋を真っ直ぐにキープできるので、姿勢のクセが強い方におすすめです。
運転手の肩こりの予防法
ドライビングポジションを意識する
運転中は姿勢が固定されてしまうので、座席と体、体とハンドルの位置取りが非常に重要になります。
この「ドライビングポジション」を整えるだけでも、運転中の疲れやすさや肩こりの程度に影響するため、乗車前に必ず座席の状態を確認し、ドライビングポジションを正しく設定することをおすすめします。
本来、運転中でも姿勢に気をつけていれば正しい重心がキープできますが、運転中は路面の状態や段差によって体が揺れるため、姿勢に注意しようと思っても乱れてしまうものです。そのため、ドライビングポジションの調整が欠かせません。
ドライビングポジションを整えるためには、シートに深く座って腰と足でしっかりと体を密着させるようにします。ハンドルに無理なく手がかかるように調整しましょう。
リクライニングを調整する
運転中は前後左右に意識を集中するため、不自然な体勢をとっているとそこに余計な力がかかるなどして、肩こりがさらにひどくなるおそれがあります。
先ほどのドライビングポジションと同じく、シートのリクライニングも忘れずにチェックをしましょう。リクライニングのかけ過ぎはハンドルとの距離が遠くなるため、腕が伸びて肩に力が入りやすくなります。
できるかぎりハンドルからは距離をおかないように注意しつつ、前方の視界が確保できるように距離をとりましょう。
ハンドルに近づくと格好悪く見えてしまうので、座席をわざと引いている人も多いのですが、ハンドルから離れすぎるとひじやひざが伸び、アンバランスな姿勢になってしまいます。肩こりだけではなく運転効率も下がってしまうので、無理のない姿勢を優先して調整するようにしてください。
つらいときは専門医に相談を
肩こりは日本人に多いトラブルの一つですが、運転手は特に腕から肩にかけて緊張しやすく、慢性的なこりに悩んでいる方がみられます。
緊張するとどうしても肩に力が入ってしまいますが、無理な姿勢はさらに緊張を招いてしまうので、できるかぎりリラックスできる体勢で運転を行なうのも肩こり防止に役立ちます。
長時間同じ姿勢でいるとどうしても体に負担がかかりますし、頑張っても肩こりがとれない場合もあります。
つらいときは無理をせず、我慢できない痛みは病院や整骨院の受診を。患部をケアしながら、適度に息抜きを入れて工夫していきましょう。