送迎バス運転手の仕事内容
会社や事業所、病院、駅、ジムなどさまざまな目的地に利用者を送り届ける送迎バス。送迎バスの運転手は日々どのように働いているのでしょうか?ここでは、送迎バス運転手の仕事内容や待遇を詳しく紹介します。
送迎バス運転手の仕事内容
送迎バスの運転手は、駅などの出発地に集まった利用者を乗せて特定の施設まで送り届けます。大きな駅や商業施設の前などが発地になるケースが多く、業務そのものは路線バスの運転とほぼ同じ要領となります。
送迎バスの多くは、専用のマイクロバスを使います。基本的に短距離・短時間の運転ですが、場合によっては1時間を超える長距離の運転になることも。市内から郊外の事業所へ、または郊外から市内に働きに行く人を乗せて送迎します。
送迎バスの運転手は経験者が優遇されますが、運転が専門ではなく、施設での内勤業務や清掃業務を兼任するケースが多いです。雇用形態は正社員、派遣社員、嘱託職員、アルバイト・パート採用とさまざまで、給与も雇用形態に応じたものとなります。
送迎場所としてはホテルやリゾート施設などの娯楽施設、一般企業や工場、学習塾や学校、病院などのほか、結婚式場や葬祭場といった冠婚葬祭に関わる場合も。ロケバスや空港内での送迎も行われています。
バス輸送は人々の足代わりとなるため、日本全国で需要があります。バスの運転ができれば長く働き続けられますし、得意の運転技術を活用して人々の生活をサポートするため、やりがいも感じられます。
勤務時間は施設によってさまざまですが、朝の早い時間帯から昼まで、朝と昼・昼と夕方の2回に分けて、交代制で24時間といったところもあり、希望に合った働き方が選べるというメリットも。
業務内容にもよりますが、特定の施設の利用者を乗せる送迎バスは、路線バスや観光バスに比べて利用者が限られているため、乗客と顔見知りになる割合も高いです。そのため、アットホームな雰囲気の中で働くことができます。
送迎バス運転手の待遇
休みがとれる
送迎バスのお仕事は休みがきちんと決められているところが多いので、不定期に出勤させられる心配がありません。100日以上の休みが確保されていたり、土日が完全に休みになったりと、好条件で働ける環境が整っています。
中途採用や嘱託採用も可能
現在、バスの運転手は求人数に比べて人手不足が深刻であり、幅広い年齢層から人材を集めています。一度定年退職を迎えた方でも、中途採用や嘱託職員として働き直すことが可能です。
地元で働ける
送迎バスのお仕事は多様で、温泉施設やスポーツジムなどの身近な施設や、中規模~大型商業施設の送迎ドライバーなど、日々多くの求人が出ています。運転に自信があれば、地元で活躍することも十分に可能です。
寮が完備されている会社もある
独身寮や格安の寮など、従業員専用の住まいが確保されている会社もあります。遠方から勤務する場合でも、すぐに入寮できるので住まいを探す手間がかかりません。
さらなる需要増も見込まれている
送迎バスの運転手は、週に数日間程度の勤務から正社員採用まで、多種多様な働き方が選択できるお仕事です。雇用先によっては手厚い待遇が受けられるところもありますし、空港のように多くの人と接する職場で、日々新鮮な気持ちで働くこともできます。
運転技術に自信があり、なおかつ安全運転を第一に心掛けなければなりませんが、子どもから高齢者まで多くの人と接することでコミュニケーションスキルが伸び、利用客と顔見知りになれるなど、送迎バスの運転手ならではのメリットもあります。
今後は地域の足となるコミュニティバスの需要増にともない、送迎バスの活躍が期待されています。若い人の就職先はもちろん、退職後の方のセカンドキャリアにも向いており、非常に将来性のあるお仕事と言えるでしょう。