第6回応募11
爆発五郎様
エピソード内容
二十数年前、大学に入学して運転免許を取得。
年末の北海道へ帰省し、祖父母の家まで行くことになりました。
父が「雪道運転の練習だ」と僕に運転を要求。
僕に運転させるのを楽しみにしていたのか、新車を買っていました。
はじめてのアイスバーンでの運転。
気温は氷点下でしたが、とても天気の良い大みそかでした。
50キロ運転で緩いカーブの農道へ入ったとき、路面はキラキラと光っていました。
ややアクセルを踏んだ瞬間、車はスリップし始めました。
助手席の父は「ハンドルから手を離してブレーキから足を離せ」と繰り返しました。
パニックの僕にはそれができませんでした。
スリップした方向と反対へハンドルを切ったまま、ブレーキを踏み続け、スリップする助手席の先には電柱が…
パニックの中、僕は頭の中で思いました。
「うわあああ、殺す殺す…」
ドーン!(助手席から電柱に直撃)
「殺した…」
車は助手席から大破、僕は無傷。
意外にスピードが出ていなかったので父は生きていました。
2人とも上着を脱いで車に乗っていたので(真冬でも北海道では普通)、フロントガラスが砕けた破片が散らばって、上着は着られずにいました。
そのまま救急車が来るまで氷点下の田舎の農道で、血だらけの父とコサックダンスを踊りながら寒さに耐えました。
父は3か月入院しました。
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