未経験者がゼロからトラック運転手になる場合
トラック業界では、経験者は即戦力として優遇される傾向にありますが、同時に未経験者でも応募可としているところも多いです。ここでは、未経験の状態からトラックの運転手に転職する際に押さえておきたい注意点をまとめました。
未経験者がゼロからトラック運転手になる場合
運転手デビューまでの流れ
未経験者がトラックの運転手を目指す場合、教習所で大型車の研修を受けてから、現場に入って先輩との研修をこなしていきます。
初めのうちは先輩が運転するトラックに同乗し、仕事の流れを肌で体験していきます。運転の仕方も覚えながら、業務上注意するべきポイントを確認していきます。
実地研修のようなものですが、そこに慣れてくるといよいよ自分でトラックを運転します。初めは大型車の運転に慣れるところから始めなければなりませんが、先輩がついてくれる場合もあるので、わからないことは随時フォローしてもらいます。
教育環境が整っているか
上記では一般的な流れを説明しましたが、事業所によっては未経験者であっても即戦力として扱おうとする場合があります。
普通免許でも可としている事業所では、まず普通免許を使って小型のトラックで経験を積み、その後免許を取得しつつ中型や大型に乗ることになります。
大型免許の取得には30万円以上のお金がかかるため、小型トラックに乗りながらお金を貯める必要があります。教育訓練給付制度を使ってお金の一部が戻るケースや、事業者が免許の取得費用を支援してくれる場合もあります。
しかし業務の種類によっては未経験者でもすぐに現場に出されてしまうので、トラック運転の経験が少ない場合は不安に感じるかもしれません。
「経験を積んで仕事を覚えていく」という方針の会社もありますから、せっかくの就職や転職で後悔しないためにも、あらかじめ研修の有無や期間を確認しておきましょう。
未経験のドライバーにとって、教育環境が充実しているかどうかは重要です。運転に慣れていない方が現場に出されてしまったら、事故につながるリスクも高くなります。万が一のトラブルを避けるためにも、教育環境が整った会社を選びましょう。
会社の意向に注意
運送会社にはそれぞれの事情があります。「熟練の運転手が辞めてしまったので、そこに代わって入れる経験者を探している」「複数の従業員が立て続けに辞めてしまい、すぐに穴埋めとなる人材がほしい」など、募集状況は事業所によって異なります。
そのため、会社がトラック運転手の求人を出していたら、募集の内容をよく確認しましょう。たとえば「経験者優遇」と記載されていたら、トラック業界に勤めていて転職を考えている人を採りたいという意味があります。
会社にはそれぞれの意向があります。求人は多くの人が目にするものなので、できる限りやさしい表現に押さえられてはいますが、どこかに会社の本音が隠れている場合も。未経験者が応募する場合は、必ず「未経験者歓迎」のように表記されている会社を選びましょう。
国土交通省が発行する「Gマーク」を取得している会社・事業者は「安全性優良事業所」として認められているため、法律を遵守して業務を行なっていると判断できます。
間などの改善のための基準(改善基準)」が定められました。
教育体制が整った職場を選ぼう
トラック業界は常に一定の需要があり、求人数も安定しています。しかし求人数に比べて応募数が少なく、慢性的な人手不足に陥っているところも少なくありません。
そのような現場では即戦力が求められているため、未経験者でもすぐに現場に出される可能性があります。初めてトラック業界に入る場合は、教育をしっかりと受けさせてくれる会社がおすすめ。ぜひ、安全にお仕事ができる環境を選んでくださいね。