トラック運転手は交通違反に注意
トラックの運転手にとってもっとも注意しなければならないのは、運転ができなくなることです。交通違反などで免停になってしまったら、1ヶ月から3ヶ月は運転ができなくなってしまいます。ここでは免停にならないために注意するべきことを紹介します。
トラック運転手は交通違反に注意
仕事のない日に自家用車やレンタカーを運転する方は、スピード違反や交通事故に要注意。プライベートで開放的になり、スピードを出しすぎてしまって、違反するケースは少なくありません。
トラックは目線が高いので横断歩道での巻き込み事故には慎重になるものですが、普通自動車は目線が低いためうっかり確認をし忘れて衝突事故を起こしてしまう場合も多いです。
スピード違反は40km超過で、交通事故は即日免停になります。免停になると30日以上運転ができなくなり、もちろんトラックにも乗ることはできません。内勤業務をして過ごすか、または会社の状況によっては解雇になるおそれも。
普段から自動車を運転する方は、ルール違反や事故には最低限注意し、安全運転を心掛けましょう。
また、トラック運転手の業務中の事故も以前から問題視されています。トラックで荷物を運んでいる間は納期に追われるため、急いでスピードを出したりハンドルを切ったりして、無理な運転や事故を起こすことがあります。
しかし、どんなに急いでいても事故や違反を起こしてしまっては意味がありません。まずは焦らず冷静に、安全運転を心掛けるようにしてください。
免許停止処分と期間中の注意点
警察署に出頭する
免停になると警察署から「意見の聴取通知書」「出頭要請通知書」などが届きます。この通知書に書かれている日付に警察署に出頭しなければなりません。
運転免許のシステムは加点式なので、今までに違反を繰り返して前歴が付いている場合は、そこで加算された点数にさらに新たな点数がプラスされます。点数が大きいほど、免停の期間も長くなります。
前歴がなければ30日、加点されて合計9点以上で60日、12点以上で90日となり、3ヶ月以上もの長期にわたって運転ができなくなってしまいます。
免許停止処分者講習
もし免停期間中に隠れて運転すると「犯罪」となり、刑罰が課せられてしまうので注意しましょう。
ただし、免停になった後「免許停止処分者講習」を受ければ、免停期間の短縮が認められます。講習では運転適性検査のほか、教本を使った講義や運転シミュレーター指導、実車での運転指導などが行われます。
免許更新時に受ける講習とは違って、実技をともなう本格的な内容となっていますが、基礎から学び直すことで安全運転への意識を取り戻す目的があるのです。
講習の最後には筆記試験が行われ、そこで最終的な成績がつけられます。この成績によって免許停止の日数が決められるので、免停中の方は特に真剣に取り組む必要があるでしょう。
一例として、30日間の免停なら20日~29日に、60日なら24日~30日に、90日以上の方は35日~80日程度の短縮になります。
安全運転を第一に
免停になると車の運転が一切禁止されてしまうので、運転手にとっては大きな痛手となります。状況によっては3ヶ月以上の長期間運転ができなくなることもあるので、普段から違反を重ねないように注意したいところ。
免停になってもすぐにリセットできるわけではなく、運転免許は日々の信用の積み重ねによって保証されるものです。
大型車両を扱うトラック運転手はプロのドライバーであり、もっとも扱いの難しい車を運転しているという自覚のもとに運転をすることが大切。公私ともに、常に安全運転を心掛けていきましょう。