トラック運転手のボーナス
一年に1回のボーナスは、貴重な臨時収入の機会。平均的なボーナスは給料の1ヶ月~2.5ヶ月分ですが、トラック運転手の場合、ボーナスはどの程度もらえるのでしょうか。ここではトラック運転手のボーナスについて詳しく紹介します。
トラック運転手のボーナス
2018年の平均的なボーナス支給金額は、陸運業で543,536円となっており、1ヶ月の給与が25万円程度とすると、2倍の額がボーナスとして支給されている計算になります。
この「陸運業」というのは、トラック業界以外の流通・物流関係の職種も含めた数字であり、大企業など経営が安定している会社も含んでいます。そのため、トラック運転手が全員54万円を手にできるわけではないのが実際のところ。
中小規模の運送会社では経営状況に強く左右されるため、給与の1ヶ月分よりも低い額になったり、時にはボーナスがほとんどもらえなかったりと、残念な結果も想定しなければなりません。
しかし、トラック運転手には基本給が設定されており、勤務年数や役職、所持している技術や技能によって変動することがあります。ボーナスの額もそれぞれの状況に合わせて変動するので、長く勤めればその分高い給与とボーナスが期待できます。
確実にボーナスをもらうには、求人にボーナス(または賞与)ありと書かれている会社に応募することです。ボーナスが出ると書かれていなければ、その通りに基本給しか出ない可能性が高いです。
従業員にボーナスが出せる会社は経営状況が比較的安定しており、利益も出ている会社と判断できます。そこでしっかりと働いてステップアップすれば、さらに高額なボーナスも期待できるかもしれません。
待遇改善に力を入れている会社が狙い目
これからトラック業界に転職を考えている方は、社員や従業員への待遇改善に力を入れている会社を選ぶと良いでしょう。
少子高齢社会によってさまざまな業種で人手不足が深刻になっていますが、陸運業も例外ではありません。今まで第一線で活躍していた運転手が高齢化し、定年を迎えて退職していくと、その代わりとなる人材が必要になります。しかし、人手不足によって思うように応募が集まらなくなっているのです。
そこで、トラック業界では少しでも多くの応募が集まるように、待遇の改善を行う会社が増えてきています。公益社団法人全日本トラック協会では、平成30年に「トラック運送業界の働き方改革実現に向けたアクションプラン」を発表しました。
長時間労働や時間外労働の改善をはじめ、運送業務の効率化や事業者の経営改善など、根本的な部分から改革を行うことでさらに働きやすい環境が整っていくと考えられます。
公益社団法人全日本トラック協会では、業界全体で適正運賃・適正料金の収受にも力を注ぐとしています。従来、トラック運転手の年収は大型トラックの運転手で447万円となっていますが、すべての産業と比較すると1割~2割も低い水準となっています。
この低賃金労働状態を解消し、すべての産業の平均値である490万円に届くように業界全体で働きかけを行うとしています。
今後の待遇改善に期待
平均年収よりも1割以上低いトラック業界では、新たなアクションプランの提案によって今後就業環境がさらに改善していくと予想されています。
さらなる人材不足も懸念されていますが、就業環境や賃金の問題が改善されれば、今まで以上に高い給与やボーナスが期待できることは間違いありません。
アクションプランに先立って待遇を改善している会社も増えてきていますので、これから運送業界を目指す方は給与やボーナスに力を入れており、従業員の満足度に配慮している会社を選んでくださいね。