トラック運転手に転職するために必要なこと

資材や貨物など、物流の輸送に欠かせないトラック運転手。一度トラックに乗ってみたいと思う方や、別業種からの転職を考えている方もいるのではないでしょうか。ここでは、トラックの運転手が転職する際に、成功するために必要なポイントをまとめています。
 

トラック業界は物流の中核を担う存在です。扱う荷物の種類はさまざまですが、荷物を目的地まで届けるという点では同じであるため、転職もききやすい職種です。
 
トラックといってもルート配送、中距離、長距離と多彩ですし、工事現場から引っ越し業者まで幅広い業界でトラックが使われています。
 
近年ではインターネット通販の普及にともない、陸路での輸送はたいへんな需要があります。労働基準法などの改革は行なわれているものの、未だ人材不足が続いており、トラックを扱えるドライバーの需要は常に高い状態となっています。
 
未経験から熟練のドライバーまで、幅広く人材を受け入れているのもトラック業界の特徴の一つ。運転手の高齢化にともない、近年では「年齢不問」「女性でもOK」「未経験者可」とする求人が増えてきました。
 
今後、外国人労働者の募集や定年の上限引き上げなどが行なわれ、嘱託といったかたちで65歳以上のドライバーも採用される可能性があり、ますます多くの人に採用の可能性が開かれていくと考えられています。

運転技術
トラックの運転手は、荷物を正確な時間に確実に輸送しなければなりません。大型車両の扱いに加えて、一定レベルの運転技術も求められます。
現場では急なスケジュール変更や都合により、長距離輸送や時間外労働が発生する場合もあります。運転が苦手で、ちょっとした距離でもドキドキしてしまうという方には不向きかもしれません。
「前職で大型車を運転していた」「ブランクがあるが大型を運転するのが得意」といった方は経験者とみなされ、採用にも有利に働きます。
 
時間管理能力
トラックの運転手は時間が命。業務中の時間管理はもちろん、休憩や仮眠の時間もコントロールしなければなりません。タイムマネジメント（時間管理）能力が必要になるので、時間にルーズな方にとっては辛いと感じられるかもしれません。
反対に、時間をきちんと守れる方や、時間内に収めるのが得意な方は、時間通りの輸送さえ行なえば余計なコミュニケーションがないトラック運転手の仕事は天職になる可能性があります。
 
体力と精神力
トラックの運転手は日常的に大型車を扱います。同時に時間管理も行なっていくので、体力・精神力が求められる仕事と言えるでしょう。
荷物の積み下ろし作業を任される際には、荷下ろしにかかる時間によっては残業になることも。運転だけをしていれば良いというわけではないため、体力が衰えないように注意したいところです。
しかし、最初から十分な体力と精神力がなくても、仕事の中で身につけていけば問題はありません。職場環境が合っていれば長く働けますし、転職を繰り返した場合でも徐々に実力を付けて、運転手としてのスキルを上げていくことができます。
 
 

トラックの運転手を目指すためには、大型免許の取得と運転経験が必須となります。しかし現場ではタイムマネジメントのスキルや体力が求められることも多く、資格や運転技術だけが重視されるわけではありません。
 
また、すべてのスキルがなければ転職できないというわけではなく、未経験でも可としている職場もたくさんあります。業務の中でスキルアップを重ねてプロのドライバーに磨き上げていくことも可能。
 
これから転職を考えている方は、ぜひスキルに応じて最適な職場を探し、トラックドライバーとしてのキャリアを目指してみてはいかがでしょうか。