第4回事務局賞1
事務局賞:玉井様
エピソード内容
車は走行距離が10万㎞を越えた辺りからあちこち壊れ始めるとはよく言われますが、私の車の場合はそれがエアコンでした。
しかも、それに気付いたのは夏に九州から関東へ仕事の都合で引っ越すその日という最悪のパターン。
前兆はありました。
6月初旬に暑くなってきたなと冷房を入れた時、生ぬるいばかりで「冷媒ガスが足りなくなったのかな? それともフィルター詰まり?」とカーショップに持ち込んで見てもらいました。
「精密検査するとお金がかかるし、別の工場に持っていかないといけないんで、ガスが完全に抜けてるのは分かってるので補充すれば一夏くらいならもちますよ」
という整備のおじさんの言葉を信じ、ガスを補充してもらいました。
すると、すっかり良くなり、これで安心だと思っていたのです。
……ですが問題は、それから8月にかけて、徐々にどこか小さな故障箇所から補充したガスも抜けていたことでした。
そして、全くエアコンが効かない状態で九州から関東へ出発するその日がきてしまったのです!
天気は快晴。湿度も上々。
しかも高速道路は渋滞だらけという最悪の状況でした。
窓を開けてもそもそも気温自体が高いし、渋滞でのろのろスピードでは風にもならない。
車に乗っているというのに熱中症になりかけ、サービスエリアで涼んでは出発の繰り返し。
ですが、引っ越し業者のトラックの期日には間に合わせないとなので、のんびりもしてられません。
でもまだ関東に至るまでの道は良かったのです。
首都高に入るとそれを上回る地獄でした。
高速道路は基本的にそんな都市部にないわけですが、首都高はもろにヒートアイランド現象まっただ中の都市をぶち抜いているわけです。
しかも首都高の中には休憩できるサービスエリアがない!
更に渋滞も酷い!
新天地への期待や希望なんて微塵も感じることもなく、へろへろの状態で新居に到着。
そこから更に引っ越しの荷ほどきですから、もう大変でした。
ちなみにその車、その後エアコンのガス漏れ箇所を特定して修理するのに30万円かかると言われ、もう手放すことに。
思い出深い車でも、命に関わるような体験すると背に腹は代えられません。
夏の引っ越し前には、皆さんは是非車の点検を入念に行うことをおすすめします!
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