バス運転手の労働時間ってどれくらい?
バス運転手の労働時間は公営と民間、勤めるバス会社によって異なりますが、おおよその労働時間の目安について路線バスの運転手を例にご案内します。
路線バスの運転手はシフト制になっており、一日の走行スケジュールが細かく決められています。
一人の運転手が長時間運転することにならないように、運転中に何度か休憩がはさまれているのが大きな特徴です。
シフト制の勤務
路線バスの運転手は、3交代制などのシフト制となっています。
たとえば、「早朝~午前中」まで働く早番、「日中」働く昼番、「午後~終車」まで働く遅番のようにシフトが分かれています。2~3時間運転したら休憩が入ります。
一人の人が長時間運転することで疲れないようにシフトが組まれています。ただ、毎日同じ時間帯の勤務ではなく、ある日は早番、ある日は昼番というようにシフトが変わります。
前日遅番で翌日早番のようなシフトだった場合は、続けて働くようなことになるでしょう。
一日の労働時間
バス運転手の実質的な労働時間は7時間~8時間程度ですが、間に休憩がはさまれているために一日の拘束時間が長くなってしまうようです。
一日の労働時間が長くなってしまう理由として、ほかに渋滞が起こることがあげられます。路線バスは朝・夕のラッシュ時に走るため、ほかの車との関係で渋滞に巻き込まれやすくなります。毎日運行していたとしても渋滞は予測できないため、労働時間が長引くことがあるようです。
トータルすると、路線バス運転手の一日の労働時間は、16時間程度になります。
急な残業
路線バスの運転手は決められたダイヤどおりにバスを運行させるため、残業などはほとんどありません。一日の労働時間が長いのも関係しており、残業する時間などは取れないでしょう。
ただし、人手不足ということになると、前日から営業所に泊まり込んで早朝運行の準備をしたり、一人の人が続けてシフトに入るということもあるようです。
残業というと遅くまで働くことが連想されますが、バスの運転手の場合は早朝出勤があります。
バス運転手の宿泊勤務
基本的にバスの運転手は、所属している営業所勤務でバスを走らせ、仕事が終わったら所属営業所に戻ります。しかし、所属営業所から遠い停留所からバスを走らせる場合は、所属営業所以外の車庫に宿泊することになる場合があるようです。
自宅から一番近い営業所から勤務できるというわけではないため、自宅から営業所が遠い場合は通勤時間がプラスされて、労働時間が長くなったように感じられます。
不規則な休日
路線バスは土・日関係なく毎日運行していることから、バスの運転手の休みは週休2日で休めたとしても不規則です。
シフトの関係で土・日休める日があれば、平日休む日が入るなどで休日は決まっていないということです。
有給休暇などもありますが、休める日についてはすべてはシフトしだいで決まってきます。バス会社によっては、夏季休暇や慶弔休暇などがしっかり取れるところもあります。
入社する際に、複数のバス会社の休日や労働時間を比べてみてください。
まとめ:シフトがずれることもある
路線バスの運転手と聞くと、毎日走るルートが決まっており、シフトなども朝・昼・晩ときちんと定められているようなイメージがあります。
実際は人手不足でシフトが狂ったり、渋滞に巻き込まれたりしてダイヤが乱れることがあるようです。
休みなども、シフトがしっかりしていればいいですけど、人がいなければ代休などで不規則になりがちです。一日の労働時間が長いことから、体調管理などがきちんとしていないと働き続けるのに苦労しそうな職業です。