バスの運転手って公務員なの?
バスの運転手の待遇は、勤め先により違いがあります。
大きく公営と民間企業に雇われているバスの運転手に分かれますが、今回はおもに都道府県や市町村が運営している公営のバス運転手のほうを取り上げます。
民間と公営とで年収の違いや公営のバス運転手になる方法についてご提案していきます。
公営のバス運転手
都道府県や市町村が運営している都バスや市バスの運転をする場合、公務員という扱いになります。公営の場合は地方自治体の職員として採用されますが、仕事内容はバスの運転です。
ただ、公務員と言っても正規社員になれるとは限らず、パートやアルバイトなどの非正規雇用となる場合があるようです。公営のバス運転手の条件については、地方自治体が募集している採用試験を受ける際にご確認ください。都道府県や市町村により募集内容は異なっています。
民間のバス運転手
民間にはいろんなバス会社があり、観光バスや貸切バス、高速バスや夜行バスなどを運行させています。勤めるバス会社の規模により、大型のバスを運転したり、マイクロバスのような小型のバスを運転することになります。
昼間走る路線バスと夜行バスとでは、勤務条件などに大きな違いがあります。
観光バスも、地方独自の風習などに合わせた運行を行っているようです。
都道府県の委託を受けて、民間のバス会社が路線バスを運営している場合もあります。
その場合は公務員ではなく、民間のバス会社に勤める運転手という扱いになります。
年収の違い
公営と民間のバス運転手では、公営のほうが年収が高い傾向があるようですが、公務員と言っても正規社員と非正規社員では給料の額が異なります。
近年は、公営と民間の年収の額を近づけようとする動きがあることから、差がなくなってきていると言われます。
公営のバス運転手の場合は、働き方が同じであれば待遇が一律で定められていますが、民間のバス運転手の場合はそれぞれのバス会社により待遇や福利厚生などに違いが見られます。
公営のバス運転手になるには?
バス運転手になるためには一般の公務員試験を受ける必要はなく、都道府県や市町村が応募しているバス運転手の試験を受けることになります。
バス運転手の試験内容は、筆記試験と運転の実技試験、面接と身体検査などが行われます。バスを運転するには大型自動車二種免許が必要になりますが、都道府県や市町村の中には採用してから教習を受けて免許を取得する制度を設けているところがあります。
都営バスと市営バスの違い
都営バスは東京都交通局が運営しており、それぞれの区内に営業所があります。
また、東京都は民間のはとバスへ業務委託を行っています。公務員ではなく、はとバスの職員として勤めることになります。
ちなみに長崎県は、長崎県営バスを運営しています。
市営バスを運営しているのは、それぞれの市の交通局です。
横浜市交通局が運営しているのは横浜市営バス、名古屋市交通局が運営しているのは名古屋市営バスというように管轄が分かれていますから、お住まいの地域のバス会社の採用試験を受けることになります。
まとめ:バスの運転手は公営と民間で大きく分かれる
バスの運転手は、大きく公営と民間事業者が運営しているものに分かれています。
公営のバスを走らせているのは都道府県や市町村なので、地方自治体の職員として採用されます。
民間事業者は数が多く、お住まいの地域の市営バスの運転手の採用試験を受けることになるでしょう。公務員と言っても、正規社員以外に非正規社員や嘱託社員で募集している場合があるので、採用条件をよくご確認の上で応募してください。